知的障害(精神遅滞)|言語聴覚療法学科1年生

2018/06/19

言語聴覚療法学科1年生【知的障害(精神遅滞)】の授業を見学させていただきましたので、レポートします!

 

この授業では知的障害の概念を理解しその評価と支援の方法について学ぶことを講義の到達目標としています。

講義概要としては知的障害の病理学的原因、知的障害児の発達、言語コミュニケーション、さらには障害児の親の障害受容、そして様々な知能検査法などを学んでいきます。

本日は「知的障害児の発達」についての講義に参加させていただきました。

 

▼知的障害児と健常児の違い、同一点

・同じ→発達の順序

・違い→速度、ゴール

発達の順番は知的障害児も健常児も同じです。

異なるのは発達の速度、そしてゴール(到達地点)なのです。

それらの基準はIQによって規定されており、発達の経過自体はどちらも一緒、という研究結果になっています。

 

▼知的障害児と健常児の発達の具体例

健常児は「足し算」を学び進めると、同時に「掛け算」についても学びをしていくことができます。さらに「掛け算」を学び進めると「割り算」への学びを取得していく、という同時に学びを連続していくことができます。

一方、知的障害児は「足し算」「掛け算」「割り算」を連続(関連されて)して学びを連鎖していくことが難しいので学びの速度が健常者よりも遅くなります。しかしながら速度が遅いだけであり、発達の順番は一緒なので時間をかければ「足し算」から「掛け算」、「割り算」ができるようになります。

知的障害児はできないのではなく、できるようになるのが少し遅いだけ、ということです。

 

▼衰退速度の違い(忘却)

記憶には短期的記憶と長期的記憶があります。

知的障害児と健常児において衰退速度(いわゆる忘れる速度)に違いがあるのか、ということを学びます。

短期的記憶については顕著に差が出ることがわかっています。

しかしながら長期的記憶については知的障碍児と健常児においてあまり変わらないことがわかっています。

 

そのため、言語聴覚士は知的障害児の記憶をなるべく長期的記憶に落とし込むために、「語(ことば・音声)」だけで「絵」や「行動」を伴いながら認識をしてく訓練をします。

絵や行動をともにすることで、その記憶がエピソード記憶となって長期に留めておくことができようになります。

その積み重ねによって発達の順番を進めていく、という重要役割を言語聴覚士は担っているのです。

授業