Future of the ST
言語聴覚士の現状とこれから

言語聴覚士国家試験合格者数6年連続全国第1位!

医療・福祉業界から見る言語聴覚士のこれから

言語聴覚士だけでなく医療や福祉の業界全体として、高齢化社会に伴い需要が高まり続けています。摂食・嚥下障害や認知症などの高齢者が増える影響で、これからより一層言語聴覚士の需要は高まり、活躍の場が広がるでしょう。

2020年には高齢化率が30%に達し、2025年には医療・介護の需要はピークに達すると言われています。

需要が増えることは嬉しいことではありますが、まだ医療や福祉の業界で働く人数は足りていません。供給が間に合っていないのが現状です。求人が多く就職はしやすくても、一人ひとりにかかる仕事の量や患者さんの人数が膨れ上がってしまう未来がくるかもしれません。

それを防ぐために、これから2025年に向けて目まぐるしく制度や法律が変わっていきます。24時間対応の在宅サービスや自立支援型サービスといった新しい仕組みができたり、2018年4月には介護医療院という新しい施設も創設されました。

言語聴覚士を目指す人は、業界全体の現状とこれからについても関心を持ち、新しいものを吸収できる順応性が求められています。

地域包括ケアシステムと言語聴覚士

言語聴覚士のこれからを考える上では、「地域包括ケアシステム」について知っておいた方が良いでしょう。

地域包括ケアシステムとは、2025年に向けて注目されている考え方で、政策でも取り入れられています。どんな方でも、住まい・医療・介護・介護予防・生活支援をすべて不自由なく受け取れる社会にしましょう、というシステム作りのことです。

具体的には、遠くの病院に通うのではなく、30分以内に駆け付けられるような日常生活の場所で医療や生活支援をできるようにします。これは、国を挙げて取り組んでおり、市町村では3年ごとに介護保険事業の策定と実施を繰り返しています。

言語聴覚士が主に関わる内容は、「医療と介護の連携によるリハビリテーションの強化」と、「介護予防への取り組みと自立支援型介護の推進」です。

これから言語聴覚士を目指す方は、訪問リハビリテーション施設や介護医療院など、地域包括ケアシステムを推進する施設に就職するのも選択肢の一つとして考えてみてください。

また、従来の病院や老人ホームに就職する場合でも、地域ケア会議(地域包括ケアシステムを構築するために行われる会議)に関わったり、リハビリテーションの情報公開(国が推進している医療・介護情報の見える化)のためにセミナーや講習会を開くこともあるでしょう。

学校で学ぶ段階から意識して、地域包括ケアシステムの考え方を知ることが大切です。

より高度な専門性が求められる言語聴覚士

言語聴覚士が国家資格になってから20年が経ちました。まだまだ言語聴覚士が足りていない現状はありますが、有資格者は3万人近くまで増加しています。

そんな中で、言語聴覚士を牽引していけるような、高度な技能を持った人材が求められています。

2008年には「認定言語聴覚士」という制度ができました。これは、日本言語聴覚士協会が始めた制度です。

「接触・嚥下障害領域」「失語・高次脳機能障害領域」「言語発達障害領域」の3つの領域について、より高度で専門性の高い知識や技能を持った言語聴覚士を養成することが目的です。

また、協会ではさらに「専門言語聴覚士」の制度発足も検討されています。

こういった流れから、言語聴覚士の専門領域の重要性が認識されてきていることが伺えます。言語聴覚士はこれからより需要が増え、職域も拡大されていくでしょう。

言語聴覚士自身が評価されるこれからの現場

これからの言語聴覚士は、より言語聴覚士自身が評価されるようになると考えられます。

例えばこれまで、患者さんはブランドや知名度、立地や費用の面から病院を選んで来院されていました。ですが、SNSやブログなどが活発化した現代では、医師や言語聴覚士といった医療人自体を評価して来院する方も増えています。

特に言語聴覚士を始めとするリハビリテーション専門職は、診察からリハビリの実施、回復後のフォローまでと、長期間患者さんとお付き合いをする仕事です。「この言語聴覚士の先生に診てもらいたい」と病院を選ぶ患者さんが今後増えていくでしょう。美容院のように、担当を指名できる病院がでてくるかもしれませんね。

これからの現場では、患者さんに求められる言語聴覚士であることが必要になるでしょう。

言語聴覚士としての価値を高めていくためにできることはたくさんあります。日々の業務を丁寧に行うことはもちろん、認定言語聴覚士の資格を取得したり、地域包括ケアシステムへ貢献したりと様々です。キャリアアップの道が多くあることは仕事のモチベーションアップにも繋がります。

どんな言語聴覚士になりたいかを考え、「診てくれたのが先生でよかった」と言ってもらえるような言語聴覚士を目指しましょう。

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