対人関係で誤解されやすい障害、自閉症スペクトラムとは?①

2018/10/04

 

 

 

1、自閉症スペクトラムとは?

 

自閉症スペクトラムとは、対人関係が困難であったり、興味関心の限定、特定の行動を繰り返すなどの特徴がある障害のことであり、発達障害の一種です。

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさと、環境や対人関係とのミスマッチから社会生活に困難を生じる障害のことです。

偏った考え方やものの見方をしてしまうこともあるため、周囲から「変わった人」と言われてしまうこともあります。

 

2、自閉症スペクトラムという概念とは?

 

アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)においては「自閉症スペクトラム」とは、それ以前において以下の通りの概念で分類されていた障害を、1つの診断名に統合したものです。

 

・早期幼児自閉症

・小児自閉症

・カナー型自閉症

・高機能自閉症

・非特定自閉症

・特定不能の広汎性発達障害

・アスペルガー障害 など

 

これらの発達障害には明確な境界例はありません。

症状のあらわれた方も年齢や重症度や年齢が変化したり、重複するため、スペクトラム(連続体を意味する)が採用されています。

 

3、自閉症スペクトラムの発症年齢と経過は?

 

自閉症スペクトラムは、おおよそ2歳までに気が付くことが多いと言われています。

症状が軽い場合には気づくのが遅くなることもあります。

 

とくに小児期早期や学童期早期に症状が最も顕著にあらわれ、小児療育センターなどで言語聴覚士などの専門職からの訓練をはじめることも多いです。

一般には、小児期後期には特定の特徴が顕著になり、思春期には一部の症状は改善していくとされています。

 

思春期よりも以前に自閉症スペクトラムと診断されて、治療や訓練を受けた場合は、成人期に至るまでに、その症状から起こる社会生活での困難に、ある程度自分で対処できる方も多く見られます。

つまり、症状に気が付いたら早期に専門機関で小児療育をおこなうことがよいと言われています。

 

4、大人になって自閉症スペクトラムと診断されることもあるの?

 

その答えは、「あります。」

 

自閉症スペクトラムは、成人期になってはじめて診断されることもあり、この場合は自己認識が大きく覆されるため困惑や混乱を感じる人もいます。

また逆に、障害が診断されてことにより、これまでの違和感が疾患によるものだと判明してホッと感じる人も少なくありません。

 

これまで日常生活において仕事のミスや、人間関係やコミュニケーション上のストレスや問題に直面して社会適応が思うように維持できなくなってしまうことで、「適応障害」や「うつ病」として心療内科などの病院を受診している場合、その症状の背景を探るうちに自閉症スペクトラムと診断されることもあります。

 

 

 

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