方向音痴と道順障害について

2018/12/13

大型ショッピングモールに行ったら

 

今、あなたは初めて訪れたニューオープンの超大型ショッピングモールにいます。

初めての来店なので、わくわくしながらまずはフロアマップを入手し、気になっていた店舗名を探しています。

大きなマップのなかから行きたいテナントの場所を見つけたのでいざ向かいます!

 

・・・・ひとりで迷わずいけますか。。。

 

わたしの周りに

「方向音痴だから迷っちゃうので大きな大きなショッピングモールや大型家電量販店にいきたくてもいけない・・・。」

「はぐれると電話でやりとりしても自分がどこにいるか分からないから怖い・・・。」

という友人がいます。

 

いえいえ。ご安心ください。

 

方向音痴は脳を鍛えてトレーニングを行なえば方向音痴を克服できるのをご存知でしたでしょうか。

 

記憶をつかさどる海馬を鍛える!

 

記憶をつかさどる海馬では、日々蓄積される膨大な情報を「重要な記憶=長期記憶」と、「忘れてもいい記憶=短期記憶」に振り分けます。

 

道に迷わずに歩くためには、目的地までの目印を重要情報として脳の長期記憶に入れることが必要となります。

そのため、歩いた道を書き出してみて、地図と見比べるというシンプルなトレーニングを行なうことで海馬を鍛えるといわれています。

 

意識するのは、歩いた道にあった興味があるものを目印にすること。

 

脳は好きなことや過去の大切な記憶を長期記憶に収納する、という特性をもっているのでこれを利用して道順のマーキングをしていきます。

 

歩いた記憶を思い出しながらアウトプットすることも脳トレになるといわれています。

 

高次脳機能障害による道順障害とは

 

いままでお伝えした方向音痴は自分で意識して海馬を鍛えることで克服ができるといわれています。

 

しかし、交通事故や脳卒中により脳損傷を負った場合はどうでしょうか。

 

脳は一度損傷を負うと回復することが難しいといわれており非常に繊細な部位です。

 

そのため

・家をでたら近所が見たこともない風景に思える
・駅から家までの道がわからなくて帰宅ができない
・毎日通うスーパーマーケットなのに入口と出口がわからない

 

という高次脳機能障害による「道順障害」という症状がでることがあります。

 

これは方向音痴とは異なり、高次脳機能障害が原因となります。

 

高次脳機能障害により、

 目印を脳が認識できない視覚認知障害

 目印を見落としてしまう注意障害

 自宅周辺など見慣れた場所なのにどこなのかわからなくなる街並失認

 

などが複雑に絡まり生じているといわれています。

 

たとえば病院での場面を考える

 

道順障害をもっている患者様が自分のリハビリ時間を終えました。

リハビリ室から自分の病室にひとりで戻っていくことができるのでしょうか。

考えただけでも心配になりますね。

 

患者さまの状況をしっかり把握し、その方に合ったサポートで支えることがリハビリ職に求められています。

 

そのなかでも言語聴覚士は高次脳機能障害について一番の理解者となります。

知らなければ単なる物忘れとして捉えられてしまいそうですが、言語聴覚士このような障害があることを理解し患者様のサポートをしていく職業なのです。

 

 

 

※こちらの記事は入学検討者向けに掲載しているため、簡易的な説明となっております。
転載・流用はご遠慮ください。

高次脳機能障害について