「小児リハビリテーション」×「言語聴覚士」

2018/10/10

 

1、小児リハビリテーションとは?

 

発達障害をお持ちのお子さんに対して、そのお子さんの発達段階に合わせた言語療法をおこない、感覚やコミュニケーション力を養って、より社会性を高める支援をします。

 

2、小児リハビリテーションの対象となるのは?

 

 

◆発達に遅れや偏りがあるお子さん

 言葉が遅い、じっとしていられない、コミュニケーションがうまくとれない、かんしゃくがひどい、動きがぎこちない、手先が不器用 など

 

◆言葉が聞き取りにくいお子さん

 発語がはっきりせずに不明瞭、カナがカナ、ラスがラスになってしまう など

 

《具体的には…》

 

|言語発達遅滞

言葉を含めて、年齢よりも発達が遅い、また知的障害・自閉症・ADHD(注意欠陥多動症)、LD(学習障害)、ダウン症や染色体異常などによってコミュニケーションがうまくできない

 

|機能性構音障害 ※発音の正しい獲得不全

聴覚や発音器官などにはあきらかな原因がないが、言葉が不明瞭になってしまう。

 

|吃音(どもり)

言葉を話すときに出だしの言葉に詰まってしまったり、引き延ばしたりして滑らかにしゃべれない。

あわせて、お子さんの取り巻く環境調整へのアドバイスやお子さんの心的サポートもおこなう。

 

|聴覚障害

先天的に耳は聞こえない、中途失聴、言葉の遅れ など

 

|小児の摂食障害

口腔発声器官の発達の遅れなど、さまざまな原因によって、「噛む」・「飲み込む」などの食べる機能に問題が生じる。

そのほか、固いものを食べることを嫌う、飲み込めずに食べ物を吐き出してしまう、口からよくこぼしてしまう など。

 

3、小児リハビリテーションでの言語療法ってどんなことするの?

 

言語聴覚士がおこなう小児リハビリテーションの言語療法では、

ことばだけではなく、コミュニケーション・認知・感覚面ついても総合的に評価をおこなって、そのお子さんの発達段階に合わせた課題を、言語聴覚士との遊びの中で、言葉をはぐくむための基礎づくりを支援します。

 

 

 

4、小児リハビリテーションをする「言語聴覚士」の仕事とは?

 

言語聴覚士は、英語では「Speech―Language-Hearing Therapist」(略:ST)とも呼ばれる国家資格です。

同じリハビリテーションの国家資格にはほかに、「理学療法士」(略:PT)と「作業療法士」(OT)があります。

 

言語聴覚士は、小児リハビリテーションのように生まれつき障害のあるお子さんのほかに、

成人では脳卒中、脳梗塞により話すことや聴くことに対して、言語能力や聴覚能力を回復させるリハビリテーションをおこなう医療系専門職です。

近年では、小児や成人に加えて、超高齢社会と影響もあり、高齢者に対する食べることや飲み込みができないといった嚥下障害へのリハビリでも活躍が目立ってきています。

 

「話す」や「聞く」に障害を持っている小児リハビリテーションの場合、感情表現が乏しいお子さんであると生活に大きな影響を及ぼしてしまうこともあり、周囲の人とのコミュニケーションがうまくとれなくなってしまうことも多くあります。

「話す」や「聞く」はうまくできない原因は、発達障害にあったり、難聴の疾患であったり、さらには心理的な要因まで含めてさまざまです。

 

言語聴覚士は、そのお子さんの抱える症状の問題や原因を探り、検査などをしながら、一人ひとりにあった訓練プログラムを考えて、リハビリをおこなっていきます。

文字や絵を使って言葉を引き出したり、言葉だけでなく身振り手振りを使う練習などのリハビリや、詰まった発音で話したり、言葉が詰まったりする場合には口やほっぺの体操をしたり、言葉をくりかえす練習をしたりします。

 

そして、高度な専門性を持つ言語聴覚士は、医師や看護師、あるいは理学療法士や作業療法士などの他の医療系専門職と連携しながらリハビリをおこないます。

 

 

5、小児リハビリテーションで活躍する言語聴覚士のやりがい

 

言語聴覚士の仕事といっても、小児と成人ではリハビリ方法が異なるため、養成校に入学する前や在校中から、「小児リハビリをやりたい」、「小児療育に関わりたい」ということで、言語聴覚士を目指す人が多いようです。

 

たとえば、在学中に小児リハビリの現場を見学して、訓練をしているお子さんのがんばっている様子や、課題をクリアしたときのイキイキとした表情を見て、子どもたちの成長をサポートできる喜びややりがいを感じることができて、将来は小児リハビリや小児療育のできる病院や施設で言語聴覚士として勤務を希望します。

 

訓練に励むお子さんが、むずかしかったり、一つのことにこだわってしまったり、下を向いてしまったり、大きな声を出してしまったり…

いろいろなお子さんがいて、大変なこともたくさん。

 

それでも、リハビリに通っているお子さんたちが、これまでできなかったことができるようになったり、言葉が増えたりすると、言語聴覚士自身も元気をもらえたり、大きな喜びをお子さん本人やご家族と一緒に感じたり、とても素敵で魅力いっぱいの仕事なのです。

 

 

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※こちらの記事は入学検討者向けに掲載しているため、簡易的な説明となっております。
転載・流用はご遠慮ください。

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