人間性豊かなスペシャリストになるための専門学校 校長:大谷 修

人間には本来自然に治療する力「治ろうとする力」が備わっています。医療とは自然の治癒力を助けて失われた機能を回復させ、あるいは機能の喪失や減弱を予防して健康な生活ができるようにする、あるいは可能な限り生活の質(QOL:Quality Of Life)を高めることです。そのためにはまず、病者に共感し、慈しみ、必要な支援は何かを理解します。そして、科学に裏付けられた治療技術と温かい心を兼ね備えた「手」で病者の苦痛を軽減し健康的な日常生活へ復帰できるよう支援します。本校は、このような治療技術と温もりのある心を兼ね備えたスペシャリストを養成します。

◆心豊かな人間性の涵養

病者の抱えている問題を理解し、治療の手を差し伸べるためには、病者と同じ目線で接し、人格を尊重することはもとより、生活環境や経済状態などへの配慮も欠かせません。人はそれぞれ個性を持っています。したがって、病者に共感するためには礼節を重んじる態度と人の話を聞いて理解することのできる豊かな人間性が欠かせません。このような態度や人間性は授業や実習を通して学びます。読書や講演会やボランティア活動などを通して自分で学ぶことも重要です。

◆科学的な思考と治療技術の習得

病者に必要な支援の手を差し伸べるには、人体の構造(解剖学)と働き(生理学)を理解し、それがどのように障害されて病態が生じたか(病態生理)を理解しなければなりません。そうして初めて科学に裏打ちされた適切な治療方法を選択して治療することができます。本校では経験豊かな専任・兼任講師が授業し、十分な学習ができるようにカリキュラムを編成しています。また、東京医科大学における人体解剖見学実習により人体の構造を学生自身の目と手で観察して理解する機会を設けています。

◆即戦力となる治療技術の習得

医療分野の専門職に就くためには国家試験に合格して国家資格を取得しなければなりません。本校では国家試験対策に力を入れており、開学以来高い合格率をキープしています。しかし、国家試験にやっと合格する程度では、社会に出てすぐには役に立ちません。本校は、豊富な臨床経験のある教員による授業や実習あるいは関連施設などにおける臨床実習によって即戦力となる人材の育成に努めています。

◆生涯学習する能力の獲得

科学の進歩とともに医療技術も進歩します。その時代の最善の治療をするためには常に新しい理論や技術を学び続けなければなりません。卒業後も自分で学習できるための基礎的な知識と技術をしっかりと身につけなければなりません。ICT(情報通信技術:Information and Communication Technology)の活用により文献検索し、新しい知識や技術を習得する習慣を身につけるようにします。同窓会での情報交換、毎年開催している「敬心学園学術研究会」、敬心学園の学術誌「臨床福祉ジャーナル」なども生涯学習の一助となります。
病者と苦しみをともにしながら、科学に裏打ちされた最先端の治療を行うことのできるスペシャリストの育成、これが我が校の目指すところです。

大きな夢と目的を持って学べる専門学校 名誉校長:内野 滋雄

現在の医療や福祉の原盤では、多くの専門職の連携により仕事が行われています。そのため、専門職には専門分野の知識ばかりではなく、保健・医療・福祉の広い分野の知識と理解が求められております。そのような幅の広い知識や思考法は生涯学習を通して育成されるものです。学生時代はその基礎的な勉強ということを認識し、専門職としての勉学を一生継続することを覚悟し、人間としても大きく成長していただきたいと願っております。

◆個性と長所を伸ばす学校

その人の持っている個性や特技を伸ばせる学校でありたいと思っています。一定の型にはめるのではなく、個性を大切にして学べる学校。それが先生に追いつき追い越せる道だと思います。のびのびと勉学に励んでいただきたいと願っております。

◆礼節を重んじる人

病人や障害を持つ人を診る場合、相手と同じ目線で接し、相手の人格を尊重することが大切です。温かさ、優しさが医療人の心の基本です。人間性は、先人の記録や芸術に親しむことでも養われます。幅の広い勉強を生涯続けることが大切です。

◆福祉はサイエンス

これは私の持論です。常に化学の目を持ち科学的な思考と処遇を忘れないことです。それは今正しいとされていることに疑いの目を向け、よりよい方法、より正しいことを求める気持ちと行動が必要で、それがサイエンスです。常に新しい文献に目を通し新しい知識や技術を追い求めましょう。そのためには学園の誇り「敬心学園学術研修会」も活用してください。学生も参加しています。

◆専門学校の良さ

高等教育の一つである専門学校の良さは「実学」です。現場の問題を取り上げたり、掘り起こしたり、それを分析し検討して、新しい発想のもとに展開してゆく、現場主義の実学こそが、医療・福祉社会の根源であると思います。

◆学校と一体の同窓会

卒業して社会に出ると、全て他流試合です。実力をつけなければなりません。頼りになるのは同級生です。毎年開催する「敬心学園学術研究会」で発表したり、参加して新しい知識を身につけてください。皆さんの経験なり、困った事例を発表して、参加者の人達と討論することは非常に勉強になります。同時に敬心学園の学術誌「臨床福祉ジャーナル」にも目を通し、また投稿もしてください。

◆パラレルキャリア

専門職としての仕事以外の事にも関心を持っていただきたいと願っております。ダブルメジャーがそれです。複数の専門的知識と技能を持つことも、大きな人間となるためには必要です。諸君の過去の実績を、再び生かして欲しいのです。複数の専門性を持ち続けられることはすばらしい人生といえます。